脂肪肝の話題① MASLDとは? 最新ガイドライン2026でわかる脂肪肝の基礎知識
脂肪肝の話題① MASLDとは? 最新ガイドライン2026でわかる脂肪肝の基礎知識
ポイント
・代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(Metabolic dysfunction-Associated Steatotic Liver Disease:MASLD)は、肥満を背景に近年日本で急増している病気です。
・放置すると肝硬変やがんだけでなく、糖尿病や心筋梗塞、脳卒中などのリスクも高まります。
・2026年に最新の「MASLD診療ガイドライン(改訂第3版)」が発行され、診断や治療の考え方がアップデートされました。
・本シリーズでは、最新ガイドラインに基づき、MASLDについてわかりやすく解説します。
脂肪肝に関する最新の診療指針である「MASLD診療ガイドライン2026(改訂第3版)」が発行されました。
前回の「NAFLD/NASH診療ガイドライン2020(改訂第2版)」以来、約6年ぶりとなる大きな改訂です。
近年は、肥満やメタボリックシンドロームとの関連をより明確にするため、脂肪肝の名称も
NAFLD/NASH → MASLD/MASH
へ変更されました。
今回のガイドラインは、この新しい名称になってから初めての本格的な改訂版です。
当院でも、健康診断や腹部エコー検査をきっかけに脂肪肝を指摘されて受診される方が増えています。
一方で、
「脂肪肝と言われたけれど、治療は必要?」
「痩せた方がいいのは分かるけれど、なかなか続かない」
「肝臓の数値が正常でも大丈夫?」
といったご相談を受けることも少なくありません。
脂肪肝は自覚症状がほとんどない病気ですが、放置すると肝硬変や肝がんへ進行することがあります。さらに近年では、糖尿病や心血管疾患、他臓器のがんとも関連することが明らかになってきました。
このシリーズでは、MASLD診療ガイドライン2026(改訂第3版)をもとに、脂肪肝の基礎知識から検査・治療・最新の薬物療法まで、患者さんにも分かりやすく解説していきます。
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