
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)
内視鏡検査は定期的に受けていただくことが病気の早期発見に繋がりますので、なるべくつらくない検査を心がけています。大腸カメラは大腸の一番奥(盲腸)までの挿入に技術の差が出やすい検査です。当院では軸保持短縮法と呼ばれる、腸を伸ばさずに直線的にカメラを進める挿入法を実践しています。カメラを進める際に腸を伸ばしてしまうと痛みが出てしまいますが、軸保持短縮法であればほとんど痛みなく盲腸まで到達可能です。熟練を要するものの、腸に優しい挿入法です。ただし腸の走行や固定性には個人差があるため、成功率は60-80%とされています。軸保持短縮法が難しい場合はループ形成法という腸を伸ばす挿入法となりますが、その際も腹部圧迫や体位変換をさせていただくことで、苦痛を抑えた挿入を心がけています。
大腸内視鏡検査は腸内をスコープで直接観察する検査ですので、下剤により腸の中をきれいにする必要があります。
検査時間は15分程度ですが、腸の長さや状態により個人差があります。
大腸検査の流れは次の通りです。
1.検査予約 |
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大腸内視鏡検査をご希望の場合は、事前に外来を受診して頂きます。 ◎診察時にお持ちいただくもの
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2.検査前日 |
検査前日は検査食を召し上がって下さい。夕食は21時までに済ませて下さい。 検査食以外のものは召し上がらないようにして下さい。 21時以降は水分のみとなりますが、脱水予防のため積極的に水分補給して下さい(水、お茶、スポーツドリンク)。アルコールは控えて下さい。 |
3.検査当日 |
検査当日は朝食は召し上がらないで下さい。 常用しているお薬は検査予約時の指示通り服用して下さい。 お水は飲んで構いません。 検査5時間前から、検査説明の内容に沿って前処置を進めて下さい。 検査20分前までに来院し、受付を済ませて下さい。 ※鎮静剤や鎮痛剤を使用しますので、検査後に車や自転車の運転はできません。必ず公共交通機関でご来院下さい。 排便状態の確認をします。(最終排便の性状を確認し、検査が正しく行える状態かを判断します。5-10回の排便により、便の性状が透明で黄色の水様になれば大丈夫です。) |
4.検査 |
検査着に着替えます。貴金属類は外して下さい。 検査準備を行った後、ストレッチャーで検査を行います。 検査は15分ほどで終わります。 ストレッチャーで横になったままリカバリースペースへ移動し、お休みいただきます。気分が悪い時は、お申し出下さい。 |
5.検査後 |
お休みいただいた後、検査結果と検査後の注意事項の説明があります。 |